プレッシャーに勝つ!バレエ団ソリストやプリンシパルの思考!

バレエ

バレエの公演はプリンシパルの名前を大々的に掲げてチケットが販売されますよね♪
バレエ団の中には厳格にダンサーの階級が定められており、階級に沿って配役がされています。

また、上位のダンサーであるソリストやプリンシパルは大変な重圧を背負っていることは、安易に想像できます。
そんなトップダンサーはどのようにプレッシャーと闘うのでしょうか。

こちらの記事では、バレエ団でのダンサーの階級と、プレッシャーに打ち勝つダンサーの思考をご紹介します!

私Junはバレエを習って18年になる大人リーナです。
高校卒業後ブランクがあり、社会人になってから再会しました。
ジュニア時代もコンクールになど出たことない、趣味のバレエでしたが
だからこそ大人リーナさんに役立つ記事をお届けできるのではと思っています☆

バレエ団でのバレエダンサーの階級

バレエ団により階級の設定が異なりますが、基本的には以下のような階級で構成されています。
フランスの名門、パリ・オペラ座バレエ団ではカッコ内の名称が使われています。

上位から↓

プリンシパル(エトワール)
バレエ団において主役を踊る一番上の階級のダンサー
男女の区別はなく、主役を踊ることのできるような実力と華やかさ、そして美しさを持ち合わせたダンサーです。

ソリスト(プルミエール・ダンスーズ)
ソロパートを踊る階級のダンサー
ソロの踊り、もしくはパ・ド・ドゥ、各種ヴァリエーションを踊るダンサーですが、主役に抜擢されることもあります。
欧米のバレエ団の中には、ソリストでもファースト・ソリスト、セカンド・ソリストといった序列を設けている場合もあります。

ファースト・アーティスト(コリフェ)
群舞、または群舞のパートを踊るダンサー
白鳥の湖の「四羽の白鳥」など重要な役を踊る場合もあります。群舞の中で中心的な役割を占めるダンサーを指し、ソリスト的に踊る場合もあります。

アーティスト(カドリーユ)
群舞、または群舞のパートを踊るダンサー
コール・ド・バレエとも呼ばれ、日本では“コール・ド”と短縮して使われる場合も多いです。

キャラクター・アーティスト
演技中心に行うダンサー
王様・王妃・女官・侍従など多種多様な役がありますね
作品の「ドン・キホーテ」のドン・キホーテはタイトル・ロールとなる重要な役ですし
他にも「くるみ割り人形」のドロッセルマイヤーや「コッペリア」のコッペリウスなどの役があります。

プレッシャーに打ち勝つ、バレリーナの思考

階級制のバレエ団で、上位のダンサーであるソリストやプリンシパルは大変な重圧を背負っていることが、安易に想像できます。
その中で、プレッシャーに打ち勝ち観客に素晴らしい踊りを見せてくれていますが、どのようにプレッシャーと闘うのでしょうか。

世界的なバレリーナの書籍、インタビューから思考を抜粋してみます。

ルドルフ・ヌエレフ

ルドルフ・ヌレエフ(1938年3月17日 – 1993年1月6日)は、ソビエト連邦生まれのバレエダンサー。
20世紀最高のダンサー、振付家として名高く、男性バレエダンサーの地位を高める革新的な振付を行いました。

元々ルドルフ・ヌエレフは、ソビエト連邦のキーロフ・バレエ(現マリインスキー・バレエ)で活躍していましたが、1961年西側諸国に亡命し、一躍時の人となりました。

亡命後、パリで公演に出演していましたが、日ごとにプレッシャーは増していたっといいます。

ヌエレフは厳しい戒律を持ち、常にキーロフを敬愛し本番前は一人で過ごしていた。友達とも接触せず、新聞も読まなかった。彼は自分の殻に閉じこもり、崇拝的は一点に集中しようと努めた。

B・メヤースタブレ著 ヌエレフ 20世紀バレエの神髄 光と影より

吉田 都

言わずと知れた、日本を代表するバレリーナですね。
世界三大バレエ団と称される英国ロイヤル・バレエ団をはじめ、イギリスの伝統あるバレエ団でプリンシパルを務め、2020年9月からは、新国立劇場の舞踊芸術監督を務めていらっしゃいます。

英国ロイヤル・バレエスクール卒業後に入団したサドラーズウェルズ・ロイヤルバレエ団から、英国ロイヤル・バレエ団にプリンシパルとして入団した際のプレッシャーについて、インタビューで以下のように語っています。

サドラーズウェルズ・ロイヤルバレエ団のプリンシパルを7年間務めた後、29歳の時に英国ロイヤル・バレエ団にプリンシパルとして移籍したんですけれども、移ってからはもっと大きなプレッシャーにぶち当たりました。

100名ほどいるダンサーの中からプリンシパルになれるのは僅か6~8名。普通なら私もコール・ド・バレエから競争を勝ち進み、その座を掴まなければならないのに、いきなりプリンシパルのランクで横から入ってきたわけですから、もともといたダンサーたちにしてみれば面白くない存在なのは当然でしょう。当初は私を責めるような冷たい視線を浴び、随分肩身の狭い思いをしました。

――そういう中で15年間、英国ロイヤル・バレエ団のプリンシパルを務めてきたわけですが、いかにしてプレッシャーと向き合ってこられましたか。

ある意味、鈍感力を育んでいくというか、そういう周りの視線や陰口をシャットアウトして、自分のなすべきお稽古やリハーサル、舞台に集中するようにしていました。

15年の間には、舞台に立つ自信が持てない時も怪我で苦労した時もあります。プレッシャーが高まると、失敗するかもしれない、舞台に立つのが怖いといったようにネガティブな思考に陥りやすく、不思議なことに心がぶれると体の軸までぶれてくるんです。

そういう時は自分のネガティブな気持ちを否定せず、とことん見つめ、向き合い、じっくりと味わい尽くす。そして、今度は笑顔で一杯のカーテンコールの様子など、よいイメージを頭に浮かべ、とにかくできる、うまくいくと信じる。このようにして本番に臨んでいました。

致知出版社インタビュー トップバレリーナ・吉田都 世界の大舞台で闘い抜くプレッシャーの「活かし方」より

ルドルフ・ヌエレフ、吉田都の考えからみるプレッシャーに打ち勝つ思考

お二人のプレッシャーに打ち勝つ思考は共通していて、「外部の騒音をシャットダウンし、自分のやるべきことに集中する」ということです。

自分への批判や評価は大きなプレッシャーになりますが、排除し集中すること、自分はうまくできると信じることが大切なのですね。
また、紹介したお二人に限らないと思いますが「バレエを愛する気持ち」「踊りへの執着」が、プレッシャーを乗り越えるため、日々の鍛錬の原動力になっていると感じます。

吉田都さんもインタビューで以下のように語っています。

好きなことを仕事にできた私は幸せですし、バレエのない人生は想像できません。楽しいこともつらいことも、すべてが「バレエ」に内包されていると思うと、バレエに向き合うしかない。

大人リーナの私たちも、バレエの発表会などでプレッシャーを感じることがありますよね。
趣味のバレエとえ、辛い時もあると思います。
そんな時は「バレエが好き」という気持ちを再認識し、発表会後の達成感や笑顔のレベランスを想像したいですね!

以上、今回の記事はバレエ団のダンサーの階級と、プレッシャーに勝つソリストやプリンシパルの思考法でした。
こちらの記事がバレエ団やバレリーナへの理解の一助になりましたら幸いです☆

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