バレエを習っている人は「姿勢がいい」「立っているだけで綺麗に見える」という印象はありませんか?
バレエでは立つという日常でも行う行為を、上半身を引き上げることや足を外旋させることによって美しいポーズ、ポジションとします。
また、美しく立つことはバレエにとって重要で難しいことです。
バレエの美しい立ち方のポイントと、足を太くしない(余計な筋肉をつけない)立ち方をご紹介します。
私Junはバレエを習って18年になる大人リーナです。
高校卒業後ブランクがあり、社会人になってから再会しました。
ジュニア時代もコンクールになど出たことない、趣味のバレエでしたが
だからこそ大人リーナさんに役立つ記事をお届けできるのではと思っています☆
バレエの立ち方の基本 その1
バレエには独特な足のポジションがあり、動きは全ていずれかのポジションから始まりますが、ポジションをつくる前に前提として意識しなければならないことがあります。
・親指の付け根、小指の付け根、かかとの3点に体重を乗せて立つ
・足の付け根から足を外側に向けるように意識して、爪先を膝と同じ方向へ向ける(アンドゥオール)
・背骨が天井からぶら下がっているイメージを持って、腹筋で支える
普段の生活で全く意識しないことですが、バレエを踊るうえでは大切な意識です☆
ここまで「意識」という言葉を連発しており、抽象的と思われるかもしれません。
前提の意識として挙げた「3点に体重を乗せて立つ」「足の付け根から足を外側に向ける」「腹筋で支える」はいずれも体得が難しいです。
私はバレエを18年習っていますが、正直まだまだできていませんし一生の課題と思っています!
そのため、あくまで気をつける・意識することが大切です!
以下、ポジションの紹介です!
・6番ポジション(パラレル)
6番ポジションは、両足を揃えた状態で立ちます。
踊りの中で使用するシーンは少なく、レッスンにおいてもバーでのストレッチなど最初にしか登場しませんが、基本姿勢を見直しやすいポジションです。
前提として意識したい点を、しっかり気をつけましょう⭐️
・1番ポジション
パラレルから、かかとはつけたままでつま先を開いてアン・デュ・オールしたポジション。
180度開いて右のつま先からは左のつま先までが一直線になるのが正しい形です。
・2番ポジション
1番ポジションから、かかとを自分の足1足半の幅だけ開けたポジション。
両足に均等に重心を置くことを意識しましょう。
・3番ポジション
2番ポジションから右足を軸足である左足の方に近づけてきます。
そのまま1番を通り越して左右の足が前後になる位置に置きます。
軸足の土踏まずの前あたりに右足のかかとが来るようにしましょう。
左右が逆の場合もありますが、どちらも3番ポジションです。
・4番ポジション
3番ポジションから、前にある足を更に自分の足約2足分だけ前に出したポジション。
重心が後ろに乗ってしまったり、身体の向きが斜めになりやすいので
おへそがきちんと真正面を向くように意識しましょう。
・5番ポジション
3番ポジションから更に深く足を重ねた形のポジション。
右足のかかとが左足のつま先に、左足のかかとが右足のつま先についている状態が
理想ですが、無理はせず自分のできる範囲でポジションをつくりましょう。
バレエでは5番ポジションを使う事が多いので、しっかりとこのポジションを取れるようにしましょう⭐️
とはいえ、文字だけでは分かりにくいですよね。
チャコットのサイトに写真付きで紹介されていましたのでご参考ください。
https://www.chacott-jp.com/news/useful/ballet/detail003760.html
バレエの立ち方の基本 その2
その1では「足の裏全面が床についている」立ち方をご紹介しましたが、こちらでは所謂「つま先立ち」の状態の立ち方(ポーズ)をご紹介します!
ルルベ
ルルベ(relevé)は、フランス語で持ち上げる、引き上げられた等の意味を持つパの名称です。バレエの中では踵を高く上げて、つま先立ちになっていく状態を指します。
1番~5番ポジションで、踵をあげていくイメージです!
脚も背筋も首筋も、体全体を床方向へと天井方向へ引き合うように体の中のバランスを取ります。
矛盾しているように聞こえますが、足の裏は床についていないのに、しっかりと床を押して立たなければなりません!
私は床に接地している、指の付け根(特に中指)を中心に床を押すように意識しています⭐️
「5本の指で床を押す」ことが基本ですが、親指小指に力がかかると身体が傾きくので、中心の中指あたりで床を押すようにしています。
見た目は静止状態でシンプルなポーズですが、バランスを保つことに神経を集中させる必要がある、難しいポーズですね。
間違った立ち方で足が太くなる?
バレエの立ち方で足が太くなる という話を聞いたことがありませんか?
バレエ本来の正しい立ち方をしていれば、足は細くしまるはずです。
太くなったと感じる方は、足に負荷がかかりすぎている可能性があります。
具体的にはルルベで踵をあげるとき「中途半端」な高さまでしかあげないと、ふくらはぎに余計な負荷がかかり、ふくらはぎが太くなってしまいます。
椅子に座った状態で、踵を45度持ち上げたときと、90度近く持ち上げたときのふくらはぎの固さを比べると分かりやすいです!
90度近く持ち上げたときのほうが、圧倒的に柔らかいですよね。
ふくらはぎに全く力を入れないで立つのは無理ですが、なるべく柔らかい状態で立つのが理想です⭐️
バレエの正しい立ち方を体得して、細く引き締まった足を目指しましょう!
以上がバレエの立ち方と、足を太くしないポイントでした!
今回は足のことに重点を置いてご紹介しましたが、実際には足だけでなく
上体・腕・顔にも決められた使い方があります。
改めて、バレエは全身で表現する芸術で奥深いですね・・・
日々一緒に精進しましょう!
こちらの記事が皆様のバレエライフにお役立ちいただければ幸いです❣️
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