バレエ初心者向け!コンテンポラリー・ダンスの楽しみ方

バレエ

近年、国内外のバレエ団で作品が上演されている「コンテンポラリー・ダンス」。
コンクールでもコンテンポラリー部門が設けられ、バレエとも切っても切れない関係となっています。

でも、コンテンポラリー・ダンスは難しい、何をやっているか分からないから苦手
こんなふうに感じることはありませんか?
私は常々そのように感じていました。

しかし、あるバレエサイトの記事を読んで「なぜこのような感情を抱くのか」が分かったので皆様に共有したくブログの記事としました。
「コンテンポラリーって難しい」このように感じる方にぜひ読んでいただければと思います。

私Junはバレエを習って18年になる大人リーナです。
高校卒業後ブランクがあり、社会人になってから再会しました。
ジュニア時代もコンクールになど出たことない、趣味のバレエでしたが
だからこそ大人リーナさんに役立つ記事をお届けできるのではと思っています☆

コンテンポラリーダンスとは

コンテンポラリーダンスとは、モダン・バレエをさらに新しく、より自由度を高めた踊りです。

そもそもモダン・バレエとは、クラシック・バレエに反発し自由な表現を追及した踊りですが、コンテンポラリーには「同時代の」という意味があり、まさに現在進行形の踊りといえます。

1980年代フランスやベルギーを中心に新しいダンスの潮流が生まれ、やがてコンテンポラリー・ダンスとして世界に広がりました。
モダン・バレエと同じく、コンテンポラリー・ダンスにも明確な定義はありません。
自分が表現したいと思うこと、また、その振付家がどう表現したいのかにより踊りはどのようにでもなります。
定義できないほど多様なダンスなのです。

クラシック・バレエとの違い

コンテンポラリーダンスは、クラシックバレエと違い、決められたポジションは
動きがない分、縛りがありません。
そのため、自由に自分自身を表現できます。
また、その振付家の意図をしっかり読み取り、表現する必要があります。

伸び上がるところや、急激に体を縮めたり、床と接するときとの自然な流れなど、
縛られていない、決まりがないからこその難しさがあります。

そのため、クラシックバレエを長年続けてきた人が
コンテンポラリー・ダンスを踊るとぎこちなくなってしまうのは
決められた中で踊ってきたものに、急に自由に・・・と言われても動きが繋がらず
どうしても、バレエっぽくなってしまうのが1つの理由です。

近年様々なバレエ団がコンテンポラリーの振付家に作品を委嘱するようになりました。
また、バレエコンクールでも、クラシックとコンテンポラリー部門があることからもわかるように、現代のダンサーはクラシック・バレエにはじまり、モダン・バレエ、コンテンポラリー・ダンス、と全く違う身体の使い方を要求される作品を次々と踊りこなさなければなりません。

コンテンポラリー・ダンスってよく分からない?

コンテンポラリー・ダンスを見ていて「何をやっているのか、よくわからない・難しい」と感じることはありませんか?
私はよくそのように思っており、私の観察眼が足りないとか知識不足を嘆いていました(もちろん観察眼や知識が十分でないことは事実です)。

しかし、ネットでコンテンポラリー・ダンスについてのある連載を読んで「コンテンポラリーは何をやっているのか、よくわからない・難しい」という感情に納得したことがあります。

観客が「何をやっているのか、よくわからない」というとき、おそらく本心はそこにはない。
その観客は、本当はこう言いたかったのだ。

「いろいろ動いていたけど、つまらないダンスだったな」

つまり魅了される瞬間がついに訪れないままに終わった作品に対して、観客がいちばん角の立たない言葉を選んでくれたのが「よくわからない」なのである。
なぜならそのダンスに「よくわからないけどすごい!」と感じさせるだけのパワーがあったら、「なんだかよくわからなかった」とはまず言わないだろうからだ。

https://balletchannel.jp/14880 バレエチャンネル 乗越 たかお氏著 バレエファンのための!コンテンポラリー・ダンス講座より

上記を読んでまさにその通り!と感じました。
私は2022年11月に上野文化会館で公演された「スーパー・スターガラ」を観劇したとき、観劇前は「コンテンポラリー作品多いな、難しいから苦手だけどどうしよう」こんなふう思っていました。

しかし、実際にダンサーの踊りを観ると「よくわからないけどすごい!」という気持ちが溢れていました。
もちろん知識があった方が踊りを楽しめると思いますが、重要なのはそこではなく
「私たち観客の中に勝手に湧き上がる物語」を感じられるかなのですね。

「わかる、わからない」を通り越して見入ることのできる作品やダンサーにどう出会うか、これは難しい問題ですが地道に情報収集するしかないですね。
今はYouTubeでもたくさんの踊りが見られますので、作品紹介されているサイトから動画を観てみるのもいいかなと思います☆

参考リンク
コンテンポラリー・バレエ/ダンス――多様化を極める身体表現の世界
バレエファンのための!コンテンポラリー・ダンス講座〈第12回〉物語と抽象〜「よくわからない」とは、何がわからないのか?

以上がコンテンポラリー・ダンスに関してでした!
こちらの記事が皆様のバレエライフの一助になりましたら幸いです☆

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