【参考動画あり】バレエ「ライモンダ」のヴァリエーション紹介☆

バレエ

バレエの父 マリウス・プティパの
集大成として知られる バレエ『ライモンダ』

有名だけれど物語は知らない
ヴァリエーションが多いので
発表会の参考にしたい
という方もいるのではないでしょうか。

こちらの記事では『ライモンダ』の
作品とヴァリエーションの紹介しています。
理解に繋がりましたら幸いです☆

私Junはバレエを習って
18年になる大人リーナです。

高校卒業後ブランクがあり、
社会人になってから再会しました。
ジュニア時代もコンクールになど
出たことない、趣味のバレエでしたが
だからこそ大人リーナさんに役立つ
記事をお届けできるのではと思っています☆

バレエ『ライモンダ』のあらすじ

舞台は中世のフランス。
フランスの騎士ジャン・ド・ブリエンヌは、
婚約者ライモンダを残し、
十字軍遠征へと出かけます。

ライモンダは、叔母である
ドリス伯爵夫人の館で
ジャンの帰りを待ちわびています。

やっと十字軍が帰還するという知らせを受け、
館ではジャンを迎える宴の準備が始まります。

サラセンの騎士アブデラフマンがやってきました。
彼は一目でライモンダに惹かれ、強引に求愛します。

しかし、ライモンダは敢然と彼を拒否します。
するとアブデラフマンは、
彼女を力づくでさらっていこうとしますが、
そこへ婚約者ジャンが帰還しました。

ハンガリー国王アンドレア2世の命令で、
ジャンとアブデラフマンは決闘となります。

ジャンは勝利をおさめ、アブデラフマンは
ライモンダに愛を訴えながら息を引き取ります。
晴れてライモンダとジャン・ド・ブリエンヌは結ばれ、
盛大な祝宴が催されます。

バレエ『ライモンダ』の作品紹介

『ライモンダ』は、マリウス・プティパ振付による
全3幕4場の作品で、1898年にサンクトペテルブルクの
マリインスキー劇場で初演されました。

全幕で演じられることはあまりなく
第3幕で演じられる「グラン・パ・クラシック」や
ヴァリエーションを単独で演じる機会が多いです。

音楽

音楽はロシアの作曲家
アレクサンドル・グラズノフによるものです。

グラズノフの曲は力強い
オーケストレーションが特徴で
音楽的に豪華絢爛です。

チャイコフスキーの集大成
『くるみ割り人形』の
6年後に『ライモンダ』は発表されており
チャイコフスキーよりも
和音や転調が複雑な音楽となっています。

だからこそグラズノフならではの美しい響きや、
キラキラと装飾的な音色が生まれています。

ライモンダのヴァリエーション紹介

初演でライモンダを演じたのは技巧派バレリーナの
ピエリーナ・レニャーニでした。

彼女は32回連続のフェッテを最初に披露した
類稀なテクニックを持つバレリーナで
『白鳥の湖』でオデットとオディールの
二役を演じたのも彼女が初めてと言われています。

プティパはレニャーニの
高い身体能力を活かした振付を行っており
ライモンダのヴァリエーションが
5つもあるのはそのためかもしれませんね。

簡単なヴァリエーションなど存在しませんが・・・
特にライモンダのヴァリエーションは
大人リーナには難関と言えそうです。

ピチカートのヴァリエーション〈第1幕〉

第1幕序盤、ライモンダが登場して
早々に踊るヴァリエーションです。
ヴァイオリンのピチカート奏法の曲で踊られることから、
通称「ピチカート」と呼ばれるソロです。

自分の誕生祝いと
明日婚約者が帰ってくる
二つの喜びに溢れた
可愛らしいヴァリエーションです。

ヴェールのヴァリエーション〈第1幕〉

第1幕でライモンダが踊る2つ目のソロです。
ジャンからの贈り物のヴェールを
手に持ち踊っています。

ヴェールのソロは、ライモンダの
心情的な部分を見せる踊りです。
ジャンと踊っているような気持ちで
ライモンダの感情が伝わるように踊りたいですね。

夢の場〈第1幕〉

ライモンダが夢の中で踊るソロです。
これはバレエコンクールなどでも
よく踊られるとても有名なヴァリエーションですが、
技術的にも難しいとして知られています。

夢の中にいるように動きを止めず、
滑らかにステップを連ねていくことや、
ポーズで止まるのではなく
そこからさらにラインを伸ばし続けることが
ポイントとなります。

帰還の宴のヴァリエーション〈第2幕〉

ジャンの帰還を祝う宴の場面で踊られるのが、
4つ目のソロです。

こちらはまさに帰還の当日で
「この日を待ち望んでいた」
という気持ちが全面に出ている
華やかなヴァリエーションです。

さまざまな回転技がちりばめられていたり、
後半ではポワントで立ったまま
小さなジャンプで斜めに進んだりと、
技術的に難しいヴァリエーションです。

ハンガリアン(手打ち)のヴァリエーション〈第3幕〉

第3幕、ライモンダとジャンの結婚式の場面で
荘厳なグラン・パ・クラシックの中で
踊られるハンガリー風のソロです。

冒頭に手を打つ特徴的な振付があることから
「手打ちのヴァリエーション」とも呼ばれます。

振付も独特で、華やかなテクニックではなく
基礎的な動きでがっちり固められおり
音楽も長い難しいソロです。

存在感で舞台を圧倒できるよう
芯を強く持って踊りたいですね。

以上がバレエ『ライモンダ』と
ヴァリエーションのご紹介でした!
こちらの記事が作品や踊りの
理解に繋がりましたら幸いです❣️

コメント

タイトルとURLをコピーしました